So-net無料ブログ作成
検索選択

async 坂本龍一 設置音楽展 [音楽]

坂本龍一氏が8年ぶりにニューアルバム「async」をリリースするあたり、
「良質な空間で音楽と向き合える」体感型の試みをワタリウム美術館で開催中です。
コンサートをする代わりにこの映像が各地を回ることになるのでしょうか。 
 
ニューヨークや東日本での惨事を目撃、大病の後ハワイで療養生活をされ、
「レヴェナント・蘇りし者」等の映画音楽を作られた坂本教授。
今回は「自分が聴きたい音楽を作る」をテーマに、
「いい音」を求めてご自分で環境音を集められながら制作されたようです。
 
設置音楽展チラシ.jpg
 
詳しくはこちらのHPをご覧下さい。 
2階から4階まで、三者三様の映像作家の方々とのコラボレーションが楽しめます。
まずはメイン会場である2階、高谷史郎氏とのコラボ「drowning」。
制作にあたりインスピレーションを受けたという書物や写真、楽譜などが展示され、
 私の好きなアンドレイ・タルコフスキー関連のDVDや書籍がたくさんありました!
 「スローターハウス5」のパンフレットや中谷宇吉郎先生の雪の本や素数表まで・・
インスピレーション.jpg 
部屋に入ると正面に4個、側面に2個ずつ窓のようなスクリーン があり、
ピアノやシンセ、SONYのウォークマンなどの静止画像が映っています。
それがパラパラとめくれていき、
次第に実体を失ってバーコードのような記号になっていく。
長い時間の経過を思わせる縞模様が徐々に伸縮し変化して、
苔むした鉢植えやコーヒーカップが現れたりする実験的な映像。
タイトルが「溺死」の意味ならば、日常的に目にする物達が浸食され
沈んでいき 水底に堆積していく様を表しているようにも見える。
穏やかなピアノの音色が時には不穏なノイズになり、
太棹三味線のような和の音やバロック音楽風の曲調になったり、
ピンクフロイドの「エコーズ」を思わせるピン!音が繰り返されたり。
(最初、原子心母と大間違いし、訂正しました。スミマセン。
昔、カセットのA/B面に入れて聴いていたせいか混同してしまった。。)
アルバム全曲を5.1chサラウンド(って何?)で聴けますが、長いです(笑)。
タルコフスキーに耐えられる人なら大丈夫かも? 
3階1.jpg 
3階はZakkubalanとのコラボ。アルバム制作時に多くの時間を過ごしたという
室内やスタジオ等の落ち着いた映像(ほぼ静止画像)を眺めながら、
環境音や楽曲中の素材音を鑑賞できます。
カーテンが風に揺れる映像が心地よいです。ただし立ち見。
3階2.jpg 
4階では、アピチャッポン・ウィーラセタクン とのコラボによる
10数分のヴィデオ・インスタレーション 作品「First light」。
海辺の夕焼け・人工のまばゆい光(信号、電灯、映画)と、
アジアらしいゆったりとした空気の中でまどろむ人々や動物を大画面で。
聖書の中の「光あれ」という言葉も想起されるような。
 
全く違った雰囲気の映像空間に「設置」された音楽を聞くという、面白い試みでした。
理解するより体感する、ということで、かなり腰を据えてじっくり聞かないと
もったいないというか、聞こえてこない音があるようです。(お湯を沸かす音とか?) 
地下では、このアルバムを4枚組レコード盤にしたものを限定販売しており、
ヘッドフォンで聴く事ができます 。(画面左下)
ワタリウム売り場.jpg 
これは思いの外、迫力がありました 。レコードを聴くなんて、何十年ぶり? 
音に意識を集中して、自分だけのイメージを 喚起するのも楽しい。
というか、自分は映像に気をとられると音を聞き逃すタイプなのでした。
ワタリウム美術館.jpg 
 経年劣化した感もあるワタリウム美術館ですが、これからも
ここでしかできない企画を発信し続けてほしいです。
 
「RYUICHI SAKAMOTO DOCUMENTO №2」という会話の記録集も販売され、
今回のアルバム制作の背景、幼児期からの音楽遍歴なども語られています。
立ち読みでは足りずに購入し、帰りの電車の中で読みました(^^)。
今はマーラーやフォーレを聴いたり雅楽にも興味を持っていらっしゃるとか。 
メッセージボードに記入するとメッセージがご本人に届く仕組みや、 
期間中何度でも入場可能なフリーパスもあるそうです。(遠いのでムリだけど )


nice!(27)  コメント(7) 

nice! 27

コメント 7

tarou

お早うございます、フラワートレインにコメントを有難うございました。
園内が広いので、急いで廻るには良いですね(^_^)v

一流の音楽と映像、癒されそうですね(^_^)v
機会が有れば行って見たいところです。

by tarou (2017-04-20 09:47) 

くまぱんだ

「いい音」を求めて…(*‘ω‘ *)マァ…♪
どんな「音」と「映像」のコラボなのか、聴いて見てみたくなりました~♪

お気に入りの喫茶店を見つける時「味=味覚」と「場所=視覚」で
選んでいるつもりでしたが、
確かに、お気に入りの「音楽=聴覚」も流れているかも…(たいていボサノバ系)
「聴覚」と「視覚」で、人は癒されるものなのですね~(*^o^*)♪
(小言は聞きすぎないように気をつけよう…笑)
by くまぱんだ (2017-04-20 15:56) 

うっかりくま

tarouさん、ご訪問ありがとうございます。
園内が思っていたよりずっと広くて、日が暮れないうちにと
走りながら撮影していました(笑)。見た目もオシャレですね。
音響的には専用ホールと違うので、どうかなあという所もあり
ましたが、座る位置によって聞こえ方が違ったようです。


by うっかりくま (2017-04-20 21:11) 

うっかりくま

くまぱんださん、喫茶店選びのポイントがあるのですね。
以前、昼間からフリージャズが大音響でかかっている喫茶店に
入ってしまい「しまった」と思ったけど、慣れてきたら憂鬱な
気分がリセットでき気持ちよく出てきたことがありました。
ボサノバだと「おおらかな店員さん」「落ち着くインテリア」
「納得価格」が揃ってくつろげそうですね。
小言と嫌みのBGMは聞き流し脳内リフレッシュしましょー!


by うっかりくま (2017-04-20 21:32) 

yokotee

nice、ご訪問ありがとうございます
よろしくお願いいたします
by yokotee (2017-04-20 23:59) 

green_blue_sky

アイコンは有名なひたち海浜公園のネモフィラでしたか。
花はわかりましたが(^_^;)
ひたち海浜公園はいきたいですが遠くて行けないです。全体の撮影をすると、人は蟻に見えてしまうでしょうね(笑)
by green_blue_sky (2017-04-21 07:27) 

うっかりくま

yokoteeさん、ご訪問ありがとうございます。
DONさんとのやりとりが面白くて笑ってしまいました(^^)。
同じ所を別の視点で撮影されているのを見ることができ、
いろんな撮り方があるのだなあと勉強になりました。

green_blue_sky さん、だから何?としか言えないような
コメントをしてスミマセン(^^;)。遠かったので確か
連休中に日帰りバスツアーで行き、大混雑だったような。。
広くて時間内に見きれなかったけど、チューリップも綺麗でした。

by うっかりくま (2017-04-21 20:53) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。